Interview
インタビュー
共通する目的を示し、次の歴史を刻むような照明をつくる
1993年 新卒入社
取締役 照明事業部/ 統括
(兼 NET営業部統括)
新卒で入社後、購買、照明企画、オンライン事業の立ち上げ、イベント企画、照明総合カタログ制作等様々な経験を経て2016年に取締役に就任。現在は新設した照明事業部と自ら立ち上げたNET営業部の責任者を兼任している。
※2021年インタビュー
目的をつなげることで新しいアイディアを生み出す
照明事業部は、購買と物流を担う部門と、オリジナル照明器具の企画開発を行う部門が一つの組織となっています。一般的には購買部門は収益性の高さを求めて部品の共通化など「角(特徴)を取る」方へ、開発部門は差別化された素材や機能、デザイン性の高さなど「角を出す」方へと目指す先が異なるため一つの組織となる例はあまり多くありません。
しかし以前より企画から供給までを一続きの組織とすることで目指す方向に共通項が生まれ、より高い成果を出せると考えていました。デザイン・機能・品質において差別化した商品を、適切な価格、適切な時期に市場に送り出す。事業活動の根本である売上げへと意識が向き、メンバーからアイディアや意見が多く出てくるようになってきてきました。「ヒット商品を生み出した」という成功体験を積んで欲しいという気持ちがとても強くあります。
今までの蓄積があって今がある
YAMAGIWA人生をあらためて振り返ると、さまざまな経験を積み重ねた結果として今があると思っています。購買の仕事をしつつ実店舗で接客をしたり、受発注の効率化・需要予測のために統計を独学したり、その統計知識を開発での品揃えに活かしたり、実験的に行っていたイントラでの情報発信の経験を活かしてオンライン事業を立ち上げたりと、その時々で進む道を選んでいきました。取締役の立場は広い視野で総合的に判断する必要があり、今までの経歴が現在の立場のもとになっていると思います。
また、NET営業部のバイヤーとしての立場のときもそうでしたが、現在の照明事業部の責任者となった今も直感で物事を判断することも多くあります。しかしそれは勘ではなく、自分が培ってきた知識や経験をもとに何がYAMAGIWAらしくて何が売れるのかを判断しています。特にデコラティブ系の商品に関しては店舗接客をはじめとして様々な経験をしたからこそです。
常にメンバーに気を配り些細な変化を見逃さない
組織運営の場合、チーム一人一人のミッションが順調に進んでいるのか停滞しているのか、停滞しているのであれば何がボトルネックになっているのか、それをいち早く察し流れを整えることが大切だと考えています。そのため、直接のコミュニケーションだけでなく、見ることと聞くことを常に行っています。
オンラインストアの日々の受注メール、問合せ・回答メールなども含めると一日300通くらいは目を通していますし、メンバーがかけている電話の会話にも気を配っています。その結果、各メンバーの動きを日常的に掴んでいますので、照明事業部の報告会は2週間に一度、15分程度しか行っていません。
次の100年に向けてYAMAGIWAらしい商品を生み出していきたい
YAMAGIWAの照明事業は1954年の照明部設置に始まり、現在までに国内外の70名を超える著名建築家やデザイナーたちとコラボレーションしたオリジナル照明の開発や名作照明の復刻、国際コンペティションの開催等まさに日本の照明文化を牽引してきたという自負があります。そのような脈々と受けついできたYAMAGIWAらしさを絶やさないと同時に、2023年創立100周年を迎えて次の100年にも残るような「さすがYAMAGIWA」と言っていただける商品をこれから生み出していきたいと思っています。