建築家 永山祐子氏、建築/プロダクトデザイナー フランチェスコ・ゾンカ氏デザインの新商品が登場
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オリジナル照明をはじめ世界の照明・家具ブランドの輸入・販売を行う株式会社YAMAGIWA(本社:東京都港区、CEO:松川晋也)は、建築家 永山祐子氏、建築/プロダクトデザイナー フランチェスコ・ゾンカ氏とコラボレーションした新商品「FUWARI」「RIFLESSO」を2023年6月より発売開始したことをお知らせいたします。
FUWARI Design: 永山祐子
光がふんわりと浮かんでいる風景を思い浮かべてデザインされたペンダント照明。内側にくるんと巻いた独特のカーブは、逐次成形*という特殊な製法により生まれたものです。逐次成形の力のバランスにより生まれる金属特有の曲がりを活かし、1点1点僅かに異なる形となっています。三角錐形状は吊るす角度、そしてみる角度によって微妙に表情が異なります。表面のバイブレーション加工によって光が拡散します。とてもシンプルな器具でありながら吊るし方などで細やかな変化が生まれるようにデザインされています。
Designer’s Comment
自分たちが普段建築を設計している中で、シンプルで主張しすぎないけれど空間を彩ってくれるような照明が欲しいなと思っていました。ふわり、まさに光が空間の中にふんわりと浮かんでいるような優しいイメージの照明です。多灯吊りにして微妙に角度を変えたり高さを変えたり、2種類の素材、大きさを混ぜて使ったり自由に組み合わせてもらえたらと思います。
永山祐子
1975年東京生まれ。1998年昭和女子大学生活美学科卒業。1998年青木淳建築計画事務所勤務。2002年永山祐子建築設計設立。主な仕事、「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「丘のある家」「豊島横尾館」「女神の森セントラルガーデン」「ドバイ国際博覧会日本館」「JINS PARK」「東急歌舞伎町タワー」など。JIA新人賞(2014)、東京建築賞優秀賞(2018)、照明学会照明デザイン賞最優秀賞(2021)など。現在、2025年大阪・関西万博にて、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」と「ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier」(2025)、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」などの計画が進行中。
*逐次成形とは
インクリメンタルフォーミングとも言われ、金属を簡易的な金型で異形状に絞る技術加工方法。棒状の工具を金属の薄板に押し当てながら部分的に素材を変形させていきます。従来の金型を使用したプレス成形とは異なり、専用金型を必要とせず、多様なものづくりが可能です。逐次成形の力のバランスにより生まれる金属特有の曲がりを活かし、1点1点僅かに異なる形に仕上がります。
制作協力:富士工業株式会社 ディモールド事業推進部
RIFLESSO Design: FRANCESCO ZONCA
「反射」というシンプルなコンセプトから着想を得たペンダント照明。空間に溶け込むミニマルな形状とステンレスの鏡面が特徴です。円盤と円筒で形をつくるシンプルな構成でありながら、上方向にはやわらかい光を投げかけ、下方向は印象的な光で照らします。ステンレスの鏡面仕上げによって、ランプが空間の中に消える様子とは対照的に、照らされることで、そのシーンは存在感を増します。3つのサイズ展開で、美術館やリビングルーム、日常的なシーンから広々としたホールまで多様な空間で使用いただけます。
Designer’s Comment
普段からデザインをする際に心がけていることは、人々を取り囲む空間に重要性を与えることです。「RIFLESSO」とはイタリア語で「反射」を意味しており、反射する素材というアイディアからコンセプトを深めました。放つ光によって反射した周囲の物がランプの中に映し込まれるところが気に入っています。それはまるで、ランプ自身が何を映し出すのかを決めているようです。
FRANCESCO ZONCA フランチェスコ・ゾンカ
1992年イタリア生まれ。東京とミラノを拠点とする建築/プロダクト・デザイナー。イタリアのパヴィア大学で建築とエンジニアリングの修士を取得後、上海の同済大学にて建築と都市計画を学ぶ。ミラノの建築事務所で経験を積んだ後、東京に移り藤本壮介建築設計事務所でシニア・デザイナーとして勤務しつつ2020年に「FrancescoZoncaStudio」を立ち上げる。家具とインテリア空間デザインへの情熱を深めつつ、現在はプロダクト・デザイナーとして国内外のデザイン・スタジオとプロジェクトを手掛ける。クリーンでシンプルかつ、伝統と素材を重んじるデザインが特徴。