高知県南西部に位置する宿毛（すくも）市。大災害が想定される南海トラフ地震対策として、また市民の安心・安全な暮らしを支える防災拠点としての新しい庁舎として高台に移転、誕生しました。１階エントランスに設けられた交流スペースは、CLT工法を用いて構築され、木に包まれたあたたかみのある空間となっています。ベース照明として、自在に形状を作ることができるAlphabet of light systemが採用され、デザインの着想となった宿毛市の市章を表現。伸びやかな線と優しい曲線を描きながら求められる照度を確保しています。青い宿毛湾と太陽をモチーフにした4階の議場では、楕円形の天井構成に沿った間接照明と天井から壁面を覆う木リブの合間にダウンライトを設置。ダイナミックかつ優しい光がふりそそぎ、必要な照度を確保しつつもグレアに配慮した計画となっています。