岐阜県南部に位置する各務原市に 2021 年 9 月、新庁舎高層棟がオープンしました。1973 年に建設された旧庁舎が、老朽化と耐震性の問題から建て替えとなったもので、2015 年にまとめられた基本構想の段階から「市民の安心・安全を支え、みんなにやさしい庁舎」をコンセプトに市民参加型のプロジェクトとして計画が進められました。
かつて中山道の宿場町として栄えたことにちなんで「連子格子」をイメージした外装デザインを採用し、航空機産業が盛んな近現代の同市らしく、外観、内部のいたるところに航空機をモチーフにした意匠が取り入れられています。照明は、そうした建築計画を最大限に活かしたやさしい光と控えめなデザインにして、市民に開かれた親しみのある雰囲気をめざしました。