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空間の中にふんわりと浮かぶ光 | FUWARI 永山祐子氏デザイン

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6月に発刊された照明カタログ「YAMAGIWA LIGHTING 2023-2024」より、
建築家・永山祐子氏デザインの照明器具「FUWARI」を販売開始いたしました。

FUWARI

Designed by 永山祐子

光がふんわりと浮かんでいる風景を思い浮かべてデザインされたペンダント照明。内側にくるんと巻いた独特のカーブは逐次成形*という特殊な製法により生まれたものです。逐次成形の力のバランスより生まれてる金属特有の曲がりを活かし、1点1点わずかに異なる形となっています。三角錐形状のため吊るす角度、そしてみる角度によって微妙に表情が異なります。表面のバイブレーション加工によって光が拡散します。とてもシンプルな器具でありながら吊るし方などで細やかな変化が生まれるようにデザインされています。

*逐次成形とは

逐次成形作業の様子
画像提供:富士工業株式会社 ディモールド事業推進部

インクリメンタルフォーミングとも言われ、金属を簡易的な金型で異形状に絞る技術加工方法。棒状の工具を金属の薄板に押し当てながら部分的に素材を変形させていきます。従来の金型を使用したプレス成形とは異なり、専用金型を必要とせず、多様なものづくりが可能です。逐次成形の力のバランスにより生まれる金属特有の曲がりを活かし、1 点1 点僅かに異なる形に仕上がります。
制作協力:富士工業株式会社 ディモールド事業推進部

素材により曲がり具合が異なる

Designer’s comment

自分たちが普段建築を設計している中で、シンプルで主張しすぎないけれど空間を彩ってくれるような照明が欲しいなと思っていました。ふわり、まさに光が空間の中にふんわりと浮かんでいるような優しいイメージの照明です。多灯吊りにして微妙に角度を変えたり高さを変えたり、2種類の素材、大きさを混ぜて使ったり自由に組み合わせてもらえたらと思います。


永山祐子
1975 年東京生まれ。1998 年昭和女子大学生活美学科卒業。1998 年青木淳建築計画事務所勤務。2002 年永山祐子建築設計設立。主な仕事、「LOUIS VUITTON 京都大丸店」「丘のある家」「豊島横尾館」「女神の森セントラルガーデン」「ドバイ国際博覧会日本館」「JINS PARK」「東急歌舞伎町タワー」など。JIA 新人賞(2014)、東京建築賞優秀賞(2018)、照明学会照明デザイン賞最優秀賞(2021)など。現在、2025 年大阪・関西万博にて、パナソニックグループパビリオン「ノモの国」と「ウーマンズパビリオン in collaboration with Cartier」(2025)、東京駅前常盤橋プロジェクト「TOKYO TORCH」などの計画が進行中。

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