大分県南部、豊後大野市の既存の図書館を改修して資料館とし、増築する形で新図書館を建設するプロジェクト。地域の知の拠点として「ふれあい ･ 学びの杜（もり）」と命名された図書館と資料館が一体化した複合型社会教育施設で、新図書館は 2021年 2 月に開館しました。
新図書館の開架エリアは、開放的なカーテンウォールから周囲の豊かな緑が見える大空間で、間接照明とペンダント照明のアッパー光が、木製ルーバーが施された天井と壁面を柔らかく浮かび上がらせます。床面照度を十分に確保した直径 1480mm のペンダントライトは、存在感がありながら空間と調和する意匠となっています。「木製ルーバーを避け、十分な強度を確保しつつ振れ止めを考慮した吊元とし、さらに吊元フランジ部を目立たせないように」という課題に対し、特注設計で吊元を製作、まるで空中に浮かんでいるかのように設えることができました。