「高志の国文学館」は、富山県ゆかりの作家や作品の魅力を幅広く発信し、誰もが気軽に文学に親しみ学ぶことができる新たな創作への場として開館しました。この建築デザインの特徴のひとつは、外部から内部まで統一デザインされたレリーフ状の壁面です。富山湾の有名な自然現象である蜃気楼をモチーフとし、この壁面に光を与えることで、光の水平線に囲まれているような光景をつくることをめざしました。具体的には、壁面際下部の床下に配置されたLEDライン照明が、空間を囲むように壁面をライトアップすることでそのイメージを現実化しています。外構照明は、内部の光が外部に漏れて美しく浮かび上がる建築を大切するため、輝きの強いポール灯は使用せず、低いボラードライトや屋外スポットの樹木へのライトアップによって、陰影のある光のシークエンスをデザインしています。

この写真に使用されている商品
・特注LED床埋込照明
・X-series ジャイロダウンライト